
時は1987年、アメリカ・カリフォルニア州。
一人のハイスクールの学生が遅刻の罰として居残り勉強をさせられていました。
教室には彼ひとり。静まり返った部屋には必死に進めるペンの音だけが響きます。
ほどなくして「なんて腕が痛いんだ!」と、ペンを投げ出してしまった少年。
しばらくそのまま机の上に放り投げたペンを見つめていましたが、
ふとペンを手に取り、まじまじと見つめなおしました。
「ペンのカタチって、本当にこれでいいのだろうか。」
それから一目散に家に帰った少年は、地下ガレージの父親の道具を使って新しいペンの製作にかかります。
熱でプラスチックを曲げてみたり、溶かしてみたり。
なかなか思うようなペンは出来上がらないものの、大学に入ってもその熱意は冷めません。
大学卒業後も製作を続け、「またペンか!」と友達もあきれるほど。
時は経ち、2006年。世界最大の小売企業ウォルマート・ストアーズが
変わったカタチのペンを売り出したと話題になりました。
名前は「ペンアゲイン」。
ペンの先が二つに分かれた画期的なカタチはまたたくまに注目を浴びることになりました。
販売元は、「パシフィック・ライティング・インスツルメンツ」。
あの時の少年、コリン・ロッシュが友人のボビーと2人で5000ドルずつ出して創業した会社です。
「ペンアゲイン」の名前の由来は、大学の友達が言った「またペンか!(Pen again!)」の一言から。
高校生のこだわりは19年の時を経て実現したのでした。
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